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Magic Architecture: The Story of Human Housing

Magic Architecture: The Story of Human Housing

販売価格: 14,520(税込)

商品詳細

本書、マジック・アーキテクチャー:人類の住まいの物語は、20世紀を代表する先駆的な建築家・芸術家であるフレデリック・キースラー(Frederick Kiesler)が、第二次世界大戦直後1940年代半ばに執筆しながらも長らく未刊のままとなっていた、彼の思想の集大成ともいえる著作です。
 人類の住居の歴史を「先史時代の洞窟から原子力の時代まで」という膨大なスケールで描き出し、ルネサンス期のヴィトルヴィウス的建築論を意識した全10部(Books)からなる体系的な構成で 建築学だけでなく、人類学、古生物学、生物学、心理学、社会学を横断する「超学際的」な視点で書かれています。
 また、雑誌や科学専門誌から切り抜いた写真や図版に、キースラー自身が独自の注釈やドローイングを加えた「コラージュ・プレート」が多数掲載されており、視覚的にも極めて独特なものです。
 タイトルのMagic「魔法」とは、オカルト的な意味ではなく、「人間と環境の間の根源的なつながり」や「生命を維持するための本能的な力」を指し、キースラーは、現代建築が失ってしまった「住居が持つ身体的・精神的な治癒力」を再発見しようとしました。
キースラー独自の理論コリアリズム(Correalism)を展開。人間・自然・技術という3つの環境が互いに影響し合い、絶え間なく変化する力学的な関係(Correlation)を指し、住居を単なる「箱」ではなく、この3者のダイナミックな均衡を保つための「生命維持装置」として捉えています。

編集者
スパイロス・パパペトロス(Spyros Papapetros)プリンストン大学 建築学部 准教授、建築史・理論の研究者であり、特に「建築と生命の関係」「装飾と心理学」などを専門。19世紀から20世紀にかけての芸術・建築における「アニミズム(生命観)」や、心理学・人類学が建築に与えた影響を研究しています。

ゲルト・ツィルナー(Gerd Zillner) ウィーンのフレデリック&リリアン・キースラー民間財団(Austrian Frederick and Lillian Kiesler Private Foundation)のディレクター(館長)。専門はアーカイブ研究、キュレーション、美術史。
ウィーンにあるキースラー財団にて、キースラーが残した膨大な未公開資料(手稿、図面、写真、日記など)の整理・保存・調査を長年統括。世界各地で開催されるキースラー展のキュレーターを務め、彼の「未完のプロジェクト」を可視化することに貢献しています。本書においては、膨大なアーカイブの中から『Magic Architecture』に関連する草稿や図版を特定し、キースラーの本来の意図に忠実な形で構成を復元する実証的な編集を担当。

彼らの10年以上にわたる共同作業によって、バラバラに保管されていた数千枚の草稿と、キースラーが収集した大量の切り抜き写真を紐付け、一貫したストーリー(Book 1〜Book 10)として再構築。キースラー独特の難解な手書き文字や、当時の個人的な文脈を、現代の読者が理解できるように注釈を加えました。




商品詳細

著者 Kiesler, Frederick  Papapetros, Spyros   Zillner, Gerd
出版社 MIT Press
ISBN 9780262046749
書誌データ 4.22 x 32.44 x 25.43 cm 1.93 kg 400 pages
Pub date 2025