AV Monographs 264: Níall McLaughlin Architects

アイルランド出身の建築家ニール・マクラーフリンの特集。
代表的なプロジェクト20件が時系列順に紹介。住宅から大学施設、公共建築まで幅広いスケールと用途にわたる作品が収録されています。住宅プロジェクトの「Piper’s End」や「Goleen邸宅」では、大胆な幾何学模様の平面図と触覚的なファサードが特徴的です。また、オックスフォード大学やケンブリッジ大学の建物、ロンドンやリムリックの公共施設にも同様の設計思想が反映されています。

1962年にスイス・ジュネーブで生まれ、アイルランド・ダブリンで育ち。1979年から1984年までダブリン大学（University College Dublin）で建築を学び、卒業後はアイルランドとロンドンの建築事務所 Scott Tallon Walker に勤務。

1990年にロンドンで「Níall McLaughlin Architects」を設立。代表作には、マグダレン・カレッジ（ケンブリッジ大学）の新図書館（2022年 RIBAスターリング賞受賞）、リポン・カレッジのビショップ・エドワード・キング礼拝堂、ロンドンのダービシャー・プレイス集合住宅など。

1998年に「ヤング・ブリティッシュ・アーキテクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
2016年には理論と実践の両面での貢献が評価され「RIBAチャールズ・ジェンクス賞」を受賞。
2019年にはアイルランド芸術家協会（Aosdána）の会員に選出
2020年には建築への貢献により名誉MBEを授与されました。

現在はロンドン大学バートレット建築学校で建築実践の教授