Reinventing Heritage: A Design Compass on Adaptive Reuse

ミラノを拠点とする建築・デザイン集団「Park Associati」によって編集された書籍で、既存建築の再利用（adaptive reuse）をテーマにしています。
環境・社会・経済的課題に対する建築的アプローチとして、解体や新築ではなく、既存の建物を活かす方法を提案。たとえば、古い穀物倉庫を学生キャンパスに変えたり、ブルータリズム建築に屋上庭園を加えたりと、過去の建築を尊重しながら現代のニーズに応える事例を紹介します。

また、理論的な考察と実際のプロジェクトの両方が掲載されており、Park Associatiの代表的な再利用プロジェクトの舞台裏や、設計プロセス、課題、革新的な解決策なども詳しく解説されています。

Park Associati（パーク・アソシアーティ）は、イタリア・ミラノを拠点とする建築設計事務所で、2000年に設立されました。彼らは現代的で文脈に配慮した建築を得意としており、都市の歴史や環境に寄り添いながら、革新的かつ機能的な空間づくりを目指しています。
彼らのメンバーと経歴を教えてください
Park Associati（パーク・アソシアーティ）の創設者であり中心メンバーのFilippo Pagliani（フィリッポ・パリアーニ　1968年生)はミラノ出身でミラノ工科大学（Politecnico di Milano）で建築を学びレンゾ・ピアノ（Renzo Piano）のパリ事務所での経験を積み1996年からミラノ工科大学で教鞭をとりる。Michele Rossi（ミケーレ・ロッシ　1964年生）同じくミラノ出身、ミラノ工科大学で建築を学びロンドンのデイヴィッド・チッパーフィールド（David Chipperfield）の事務所での勤務経験あり1999年からロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートで建築を教える。2人はミケーレ・デ・ルッキ（Michele De Lucchi）の事務所で共に働いていたのち2000年にPark Associatiを共同設立。