Translations from Drawing to Building and Other Essays

本書は、1997年にAAより初版刊行されたエヴァンスのエッセイ集の再編集版であり、AA Documentsシリーズの第1巻として出版されました。
収録されている8本のエッセイは、1970年から1990年にかけて執筆されたもので、以下のようなテーマを扱っています
〇建築図面が空間に変換される過程（Drawing to Building）
〇ミース・ファン・デル・ローエの逆説的な対称性
〇幾何学と投影法の建築的意味
〇家庭空間と社会構造の関係

あらたにモーセン・モスタファヴィ（Mohsen Mostafavi）の序文、リチャード・ディフォード（Richard Difford）が編纂した注釈付き参考文献。さらにジョセフ・ライクワート（Joseph Rykwert）が「エヴァンスの洞察と構成力は圧倒的」と評している（Harvard Design Magazine）書評が引用されています。

エヴァンスは、建築を単なる造形ではなく、社会的・知覚的・技術的な構造体として捉え直す視点を提示。
特に「図面から建築への翻訳」という主題では、設計プロセスにおける表象と空間の関係性を根本から問い直すものであり、建築教育や理論研究において広く参照されています。

この再刊は、エヴァンスの思索を現代の読者に再提示するものであり、建築理論・批評・教育に関心を持つ方にとって、思考の深度と構造を再構築するための貴重な資料となっています。

お取り寄せに1〜２ケ月かかります。