Poul Kjaerholm

デンマークの家具デザインは、50年代から60年代にかけて、ボルゲ・モーエンセン、ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、オーレ・ヴァンシャー、カーレ・クリントなどの作品によって絶頂期を迎えます。
ポール・ケアホルムの作品はその最も穏やかな姿で登場します。
「形を機能の一部にする」という目標は、ケアホルムのすべての作品に妥協なく表現されて、スチール、レザー、杖、ガラスなどの素材の使い方も完璧でした。

彼の作品のディテールは偶発的なものではなく、すべてが構造コンセプトを明確にするために役立っているのです。彼の素材に対する感覚、その性質、そしてそれらの組み合わせ方は、他の追随を許さないものでした。

本書は、ポール・ケアホルムの生涯と作品について、第一線で活躍する家具専門家や建築家がさまざまな角度から解説。ケアホルムの友人であるケルド・ヘルマー・ペーターゼンが撮影したケアホルムの家具の写真が掲載されています。