Timber Constructions in Existing Contexts (Detail Praxis)

本書は既存建築における木造建築の可能性と利点を体系的に解説した、DETAIL Praxisシリーズの一冊。

木材は軽量で加工しやすく、プレファブ化が可能なため、既存建築への増築や改修に適しています。特に構造的に要求の高いプロジェクトでも、短期間で経済的に実現可能です。
また、環境性能に優れたエコバランスを持ち、断熱性や湿度調整機能にも優れ、ライフサイクルアセスメントの観点からも、持続可能な建材として評価されています。

本書では施工時間の短縮、現場での騒音・汚染の軽減、精度の向上など、多くの利点がある高断熱の木造フレーム壁要素を用いた外壁改修が紹介。土地を消費せずに建物の容積を増やす手法として、木造による上階増築の可能性が詳述されています。構造、法規、火災安全性などの観点からも検討されています。

ミュンヘン、ロンドン、ザルツブルクなど、ヨーロッパ各地の住宅・公共建築の事例が掲載されており、木造建築の技術的・法的・環境的な側面を包括的に扱っており、特にリノベーションや都市部での増築を検討する建築家にとって貴重なリソースです。

https://issuu.com/detail-magazine/docs/978-3-95553-658-9_bk_holzbau_bestand_en