Breuer

本書は、建築家でありデザイナーであったマルセル・ブロイヤー（1902-1981）に関して出版された最も包括的な本であり、彼がヨーロッパとアメリカで設計したすべての住宅、家具、公共建築物を、バウハウスでの始まりから、ヴァルター・グロピウスとのコラボレーション、そしてアメリカでの自身の事務所の設立に至るまで、詳細に考察しています。
建築家であり作家でもあるロバート・マッカーターが執筆した本書の初版2016年版は、「モダン・マスターの正典におけるブロイヤーの位置を再調整する」（TLS紙）のに役立つ「本格的な研究」（フィナンシャル・タイムズ紙）と評されました。
　また、本書は商業、住宅、家具、未実現のプロジェクトなど、彼の作品について詳細な記述があり、彼の象徴的な家具（ワシリーチェアやセスカチェアなど）や建築物（パリのユネスコ本部やニューヨークのホイットニー美術館など）のすべてを含む、デザインと建築の両方を検証した包括的な唯一の本です。
　好評につき復刊された今回の新版は、ニューヨークのサザビーズ世界本社をあしらった美しい新表紙になっております。


ロバート・マッカーターは現役の建築家であり、2007年よりセントルイスのワシントン大学でルース＆ノーマン・ムーア建築学教授を務めています。1991年から2001年まで建築学部長を務めたフロリダ大学やコロンビア大学などで教鞭をとり、多数の国際的出版物に寄稿、著書には『グラフトン・アーキテクツ』（2018年）、『マルセル・ブロイヤー＝スティーブン・ホール』（2015年）、『アルヴァ・アアルト』（2014年）、『カルロ・スカルパ』（2013年）、ユハニ・パッラスマとの共著『Understanding Architecture』（2012年）など多数あります。